【ウディタ解説】「戦闘中に使うと効果がある装備品」を改造なしで実現する

レビニアよ。今回は「使うと効果のある装備品を改造なしで実現してみよう」というお話よ。

ドラクエで言えば「いかづちのつえ」とか「しゅくふくのつえ」とかのことね。こういった戦闘中に使用すると敵を攻撃したり味方を回復したりと何かしらの効果が発言する装備を、ウディタの基本システムでやってみましょうということよ。


ちなみに、ユーザーDBの「武器」や「防具」を見るとそれっぽい項目があるのだけど、これは「アイテム欄から使用した場合の効果」なの。だから装備してしまうと戦闘中に使うことはできないわ。ちょっと意図とはそぐわないわね。

じゃあどうすればいいのかというと、別に難しいことはないわ。

「戦闘コマンドの変更」を活用する

結論から言うと戦闘コマンドに追加してしまえばいいのよ。基本システムで設定できる装備品(武器と防具)には「戦闘コマンドの変更」という項目があるから、これを活用するの。

順を追って説明しましょう。例として以下の装備品を作ってみるわね。

  • 名前:力の盾
  • 種別:防具(盾)
  • 効果:戦闘中に使用すると自分のHPを回復する


まずは発動する技能を作成するわ。ユーザーDB0番「技能」の空きに以下の通り作成して頂戴(他の項目はお好みで)
→技能の名前:力の盾
→効果対象:[1]自分自身のみ[回復]
→基本効果量[固定値]:90
→ダメージ分散率±[%]:5


次は作成した技能を発動させるための戦闘コマンドを作成。ユーザーDB6番「戦闘コマンド」に新規作成してね。
→コマンド名:力の盾
→コマンド選択時の効果:[X]力の盾[ユーザ0]


そして、ユーザーDB4番「防具」に実際に装備する盾を作成。項目「戦闘コマンドの追加」で作成済みのコマンドを指定するのよ。
→防具の名前:力の盾
→装備のタイプ:[X]縦[ユーザ5]
→装備箇所:防具欄1
→戦闘コマンドの変更:[100]空き欄に追加[前方]
→変更するコマンド:[X]力の盾[ユーザ6]

以上の設定によって、

  1. 防具「力の盾」を装備
    →戦闘コマンドに「力の盾」が追加
  2. 戦闘コマンド「力の盾」を選択
    →技能「力の盾」が実行
  3. 技能「力の盾」が発動
    →自分のHPが回復する

というかたちで「戦闘中に使うと効果のある装備」が実現できるというわけ。

「戦闘中に使うと効果のある装備」を試してみる


実際に試してみるわね。作成した防具「力の盾」を装備するわ。

戦闘に入ると、


戦闘コマンドに「力の盾」が追加されているわね。使ってみましょう。


OK、技能「力の盾」が発動して自分のHPが回復したわね。

こんな感じで、特にDBやコモンを改造しなくても「戦闘中に使うと効果のある装備」が作れるわ。

ただ1つ問題もあって、この方法だと


設定できる戦闘コマンド(上限8つ)の空き欄の数以上は追加することができないのよね。通常攻撃、特殊技能、アイテムで3つ使用しているなら、装備品で後から追加できるのは5つが上限になるわね


基本システムの装備欄はデフォルトで最大5に設定されているから、ここを増やしていたり戦闘コマンドを別に追加していたりする場合は、コマンド上限を超えないように注意する必要があるわ。

以上、「使うと効果のある装備品をコモンの改造なしで実現」の解説でした。