『閃攻機人アスラ』とは?
『閃攻機人アスラ – ASURA THE STRIKER -』は、インディーゲームスタジオ「LeftOver」が開発した、3D視点のシューティングゲームよ。対応プラットフォームはSteamで、2025年4月に配信されたばかりの新作ね。
3Dシューティングってちょっとマニア向けというか、プレイヤーを選ぶジャンルになりがちなんだけど、この『閃攻機人アスラ』は、そんなイメージを良い意味でくつがえしてくれる作品だったわ。
スピード感と遊びやすさのバランスがしっかり取れていて、それでいてビジュアルや演出にも魅力が詰まってるの。特に少女型ロボットというモチーフに弱い私にとっては、もう最初から最後までずっと目が離せなかったわね。
ここでは、ライブ配信で実際にプレイしてみて「素敵だな」と感じた部分を中心に、印象に残った要素をまとめてみたわ。
時間停止スキル「ライトニングオーバードライブ」が生み出す緩急の妙
このゲームの一番の特徴と言ってもいいのが、チャージ制の時間停止スキル「ライトニングオーバードライブ」。敵の攻撃が激しくなってくると、どうしても操作が追いつかなくなることがあるんだけど、そこでこのスキルを使うと一瞬で空間全体がスローモーションになるの。
時間が止まっている間に、迫ってくる敵編隊を撃破したり、危ない攻撃を避ける準備をしたりできるのよね。単なる「かっこいい演出」ではなく、プレイヤーをサポートするシステムとしてきちんと機能しているのが素晴らしいわ。こういう緩急のあるテンポって、プレイヤーにとってすごく大切な要素なのよね。
特に初心者にとっては、このスキルのおかげで3Dシューティングへの敷居がぐっと下がってると思うの。スピード感はそのままに、焦らず楽しめるって、すごくありがたいことだと思うわ。
近接攻撃「シャイニングナックル」で味わう一撃必殺の快感
基本は3Dシューティングだけど、「シャイニングナックル」っていう近接攻撃が搭載されているのが、このゲームを特別なものにしている要素のひとつなのよね。
前方に向かって、勢いよくパンチを繰り出すこの攻撃は、接近してきた敵に大ダメージを与えることができる強力な手段。とはいえ、近づくぶんこちらも危険にさらされるわけで、そのリスクとリターンのバランスが絶妙なのよ。ボス敵の隙に突っ込んで、タイミングよくパンチを決めた時の爽快感といったらもう……!
シューティングなのに、どこか格闘ゲームのような「当てた手応え」があるのが印象的だったわね。単なる弾幕よけのゲームじゃない、新しいアプローチが感じられて、とても気に入った要素だったわ。
女の子ロボットの存在が、画面の魅力をぐっと引き上げてくれる
プレイヤーが操作するのは、少女型ロボット兵器。まるでフィギュアのような精巧なデザインと、背中から見たときのシルエットのかわいらしさが、本当に印象的なのよね。特に走ったり、ホバリングしたり、ちょっとした動きの中にも細やかなこだわりが感じられて、プレイ中ずっと見ていて飽きなかったわ。
「戦闘兵器がなぜ女の子型なのか?」なんていう野暮な問いは、このゲームでは無用よ。そこに“女の子ロボットであることの意味”を無理に見出そうとしなくても、その存在そのものが世界観に彩りを与えてくれているの。兵器としての強さと、キャラクターとしての魅力が両立しているところが素敵よね。
操作しているうちに、だんだん愛着が湧いてくるというか、「この子と一緒に戦ってる」って気持ちになれるのもすごく良かったわ。
音楽と演出が作る、一体感のあるゲーム体験
ゲーム全体に流れるBGMもとてもセンスが良くて印象的だったわ。さわやかでテンポの良いリズムが戦闘の緊張感を高めてくれて、それでいて耳障りではなく、ずっと聴いていたくなるような心地よさがあるの。
BGMとエフェクトの相性も良くて、たとえば時間停止スキルを使った瞬間のいなづまが走るような演出とか、近接攻撃を当てた時の効果音なんかは、本当に気持ちいいわよね。
こういう細やかな演出が積み重なって、ゲーム全体の完成度を押し上げているんだと思うの。音と映像と操作がピタッと合わさった瞬間って、やっぱり気持ちが高ぶるわよね。
丁寧な作りが伝わってくる、個人制作の枠を超えた完成度
冒頭で述べたとおりこのゲームってインディー作品なんだけど、制作スタッフはなんと2名だそうよ。でも、そうとは思えないくらい、ビジュアルも動きも洗練されていて、操作性もすごく良いの。
シューティングって一歩間違えるとストレスが溜まりやすいジャンルだけど、この作品はテンポが良くて、手触りのよさがずっと続く感じ。
UIの配置やカメラワーク、エフェクトの強弱など、細かい部分にまでちゃんと気が配られていて、開発者さんの愛情とセンスが感じられたわ。短めのボリュームながら、そのぶん密度が高くて、最後までだれずにプレイできたのもすごく好印象だったわね。
アーケード黄金期へのオマージュとリスペクトを感じるつくり
そして忘れてはならない要素として、この作品を通して一番感じたのは、1980~90年代のアーケードゲームに対する強いリスペクトなのよね。
空間を自由に飛び回る操作感や、画面奥から手前に向かって飛んでくる演出なんかは、まさにあの時代のセガ系体感ゲーム……たとえば『スペースハリアー』や『アフターバーナー』を思わせるわ。
他にも、私が気づける範囲で言えば、『ダライアス』『ナイトストライカー』『バーニングフォース』『空牙』なんかのネタも仕込まれていたりするわね。その辺り、詳しい人ほど発見があって楽しいんじゃないかしら。
そのうえで、そのまま懐古に終わらせず、今の感覚でしっかり遊べるようにアレンジされているところがすごいの。往年のゲーセンに通っていた世代にも、レトロゲームを新鮮に感じる若い世代にも届くような、“架け橋”のような作品になっていると思うのよ。
総評|アスラは「シューティング苦手さん」にこそ遊んでほしい1本
『閃攻機人アスラ』は、3Dシューティングの魅力をギュッと詰め込みつつ、遊びやすくアレンジされたとても素敵な作品だったわ。スピード感と爽快感のあるアクションに、女の子ロボというビジュアルの魅力が加わって、プレイしていてずっと楽しかった。
「3Dシューティングってちょっと苦手かも…」って思ってる人にも、ぜひ触れてみてほしいわね。そして、この子と一緒に空を飛び回る時間を、じっくり味わってもらえたらうれしいなって思うな。
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