今回は基本システムの改造よ。目的は戦闘コマンド欄の調整。
というのも、
基本システムの戦闘コマンド欄って、長い文字を使うと横幅に自動縮小がかかって潰れるのよね。潰れず表示できるのは全角5文字までで、それ以上はご覧のように潰れてしまう。これが個人的にすごくイヤなの!
戦闘コマンドに6文字だの7文字だのの長い言葉を使う人がどれだけいるのか知らないけど、少なくとも私は不便に感じるわね。
※実際、サンプルゲームのウルファールさんもマシンガン装備時に文字が潰れちゃってるし。
そんなわけで試行錯誤してみたわ。改造する箇所はそんなに多くなかったからサクッといきましょう。
戦闘コマンド欄の横幅を広げる
とりあえず文字の潰れを分かりやすくするように数字以外を使ってみたわ。下段3つのコマンドは6文字以上だから横幅に縮小がかかって潰れているわね。正常に表示されるよう調整していきましょう。
まず最初にいじるのは「戦闘コマンドウィンドウの横幅」よ。見ての通り戦闘コマンド欄は味方欄と比べて少しだけ横幅が小さいから、せっかくだし味方欄と同じだけ横幅を広げちゃいましょう。
改造するコモンは「192:X┃┣◆味方コマンド選択」よ。例によってコモンを直接修正するんじゃなく、該当コモンより下の空きIDにコピーしてそちらを修正するわ。
修正箇所は97行目のコマンド欄横幅を計算している部分よ。ここを、
計算式の左側の数字を8に修正して頂戴。
→変数操作の計算式数値を「7」から「8」に修正。
一度テストプレイで確認してみましょうか。
コマンド欄の横幅が広がって6文字のコマンドが潰れず表示されるようになったわ。でも枠が右にズレちゃってるわね。位置も修正しましょう。
同じコモンの112行目にコマンド欄のX座標を指定している部分があるわ(可変DB書込の部分よ)。この上にX座標を調整するために以下のような変数操作コマンドを追加しましょう。
X座標をマイナス5することで表示位置を左に5ピクセル移動させるということね。※ここの値はゲーム基本設定の「画面サイズ」が320×240の場合のものよ。
それじゃまた表示を確認してみましょう。
コマンド欄の位置ズレが修正されたわ。これで6文字のコマンドまでは潰れずに表示できるようにできたわね。
戦闘コマンド欄の文字サイズを小さくする
6文字のコマンドまでなら正常に表示できるようになったけど、できればもう一声欲しいかも。なんとか7文字まで潰れず表示できるようにしたいわ(こだわり)。
次に行うのはフォントサイズの調整よ。文字サイズ自体を小さくしてしまうことで文字潰れを防ぐということをするの。
改造するのはさっきとは別のコモン「152:X[戦]戦闘コマンド一覧算出」。例によってコピーしたものを修正するわ。
修正箇所は22行目よ。ここは戦闘コマンドに表示する項目文を可変DBに書き込んでいる箇所ね(万能ウィンドウという機能を使っているのよ)。この直前に以下のような文字列操作を追加しましょう。
→文字列操作でセルフ文字列9番に「\f[9]\cself[9]」を入力
セルフ変数9番にはコマンド欄に登録するための項目文が入っているから、フォントサイズを制御する特殊文字「\f[X]」を追加することで文字の大きさを直接変更するの。9を入れたからフォントサイズは9ポイントになるわ。
それじゃ確認してみましょう。
文字は小さくなってしまったけど、そのおかげで7文字まで潰れずに表示されるようになったわ。でもさすがに8文字は無理ね。
ちなみにさっき修正したコマンドでフォントサイズを9ではなく8ポイントに指定すると、
文字はかなり小さくなるけど一応は8文字まで潰れずに表示することができるわ。あまり小さすぎてもアレだけど、どうしても8文字を正常に表示させたいならフォントサイズは8ポイントを指定して頂戴。
戦闘コマンド欄調整(文字が文字が潰れないようにする改造)の解説は以上よ。もし文字潰れが気になるなら試してみてもいいかもね。