↓前回
それじゃ続きやっていくわ。前回は立ち絵の用意とユーザーDBへの登録、コモンイベントの準備までしたのだったわね。今回はコモンにイベントコマンドを入力していくわ。
立ち絵コモン作成:イベントコマンドの入力
で、最初に入力する処理は何かというと、
立ち絵を消去する際の処理を作ってしまいましょう。無駄に実行させる処理を減らすためよ。
→■条件分岐(変数): 【1】 CSelf0[表示/消去] が 1 と同じ
-◇分岐: 【1】 [ CSelf0[表示/消去] が 1 と同じ ]の場合↓
|■ピクチャ消去:CSelf1[ピクチャNo.] / 0(0)フレーム
|■イベント処理中断
◇分岐終了◇
分岐に入力したピクチャコマンドはこちら。入力設定で使用したセルフ変数を変数呼び出し値で指定して消去を実行しているだけね。
立ち絵を消去させる処理はこれでOK。
ここからは立ち絵を表示させるための処理なのだけど、まずは入力設定で使ったセルフ文字列3つをセルフ変数へ代入するわ。
→■変数操作: CSelf10[倍率%] = CSelf5[倍率%] + 0
→■変数操作: CSelf11[位置X] = CSelf6[位置X] + 0
→■変数操作: CSelf12[位置Y] = CSelf7[位置Y] + 0
前述の通り、セルフ文字列5~7番は入力用変数が足りないから代わりに使ったものよ。そのままでは変数として使えないから、こうやってセルフ変数に写してあげることで数値に変換してあげるわけ。
次にユーザーDBで指定した立ち絵の画像ファイル名をセルフ文字列9番に代入。
→■DB読込(ユーザ): CSelf9[ファイル名] = ユーザDB[ 立ち絵 : CSelf2[画像] : 画像ファイル ] (20 : – : 0)
あとは画像を表示させるだけなのだけど、先に立ち絵の向きを変えるための条件分岐を作成。
→■条件分岐(変数): 【1】 CSelf3[向き] が 0 と同じ 【2】 CSelf3[向き] が 1 と同じ
-◇分岐: 【1】 [ CSelf3[向き] が 0 と同じ ]の場合↓
|■
-◇分岐: 【2】 [ CSelf3[向き] が 1 と同じ ]の場合↓
|■
◇分岐終了◇
分岐1には通常(左右反転させない)の場合のピクチャ表示を入力するわ。
→ |■ピクチャ表示:CSelf1[ピクチャNo.] [中心]ファイル(CSelf9[ファイル名]) X:CSelf11[位置X] Y:CSelf12[位置Y] / 0(0)フレーム / パターン 1 / 透 255 / 通常 / 角 0 / 拡 CSelf10[倍率%]% / カラー R[100] G[100] B[100]
ピクチャ表示コマンドの設定はこちら。セルフ変数とセルフ文字列に登録した内容を各項目に指定するのよ。
分岐2には左右反転させる場合のピクチャ表示を入力するのよ。
→ |■変数操作: CSelf13[横拡大率] = CSelf10[倍率%] * -1
→ |■ピクチャ表示:CSelf1[ピクチャNo.] [中心]ファイル(CSelf9[ファイル名]) X:CSelf11[位置X] Y:CSelf12[位置Y] / 0(0)フレーム / パターン 1 / 透 255 / 通常 / 角 0 / 拡 CSelf13[横拡大率]xCSelf10[倍率%]% / カラー R[100] G[100] B[100]
変数操作で画像倍率に-1を掛け算しているのはなぜかというか、これはピクチャコマンドで画像を左右反転させるための準備よ。
拡大率の項目にある「別々」にチェックを入れると縦と横の倍率を個別に設定できるようになるわ。これで横倍率だけマイナス変換した値を入力してあげると画像を左右反転させることができるの。知ってた?
これでコモンイベントの作成は完了! お疲れ様でした。
立ち絵コモンを試してみる
それじゃ実際に立ち絵コモンを使ってみましょう。マップイベントから呼び出してみるわね。
まずは右側に表示させてみるわね。元画像は結構大きいから倍率は50%でいいわ。
立ち絵を消去するにはコモンを消去モードで呼び出すの。当然ピクチャ番号以外の入力項目は影響しないから適当でいいわ。
※ちなみに続けて別の立ち絵に差し替えたいだけなら、いちいち消去しなくても同じピクチャ番号でまた表示モードでコモンを実行させる(上書き)だけでOKよ。
この機能のおかげで左右反転させた画像をあらかじめ用意する必要がなくなるわ。便利ー!
表示倍率も変更してみましょう。50%から75%と25%にしてみると、
ウルファールさんを大きくしたり小さくしたりできるわ。左右反転と同様、これにより事前に画像の大きさを加工修正しなくて済むようになるわ。
最後に複数枚の立ち絵を同時に表示させてみましょう。ピクチャ番号を変えて同時にコモンを呼び出すと、
立ち絵コモンの作成解説は以上よ。うまくできたかしら?
20行程度の簡単なコモンだったけど割と高機能で便利だったでしょ? よければ活用して頂戴ね。
※追記
更に高機能な立ち絵コモンの解説はこちら↓