ソードオブソダンは「クソゲーの帝王」と呼ばれるような存在だからか、ゲーム実況のライブ配信を行っている方が興味をもって遊んでいるのを、そこそこの頻度で見かけるゲームでもある。
私としてはやっぱり、そういったライブ配信者の方々が「ソダンにどういう感想を持つのか、やり込むくらい好きになってくれたりしないだろうか」と気になるので、まぁ視聴させていただいているわけで。
で、見ていて気付いた事というか共通しているというか、ソダンビギナーがよく陥りがちなよくない状況というのがあるなと、そういう風に見えるのね。
ソダンをそれなりにやり込んでいる私から初心者の方へ、アドバイスではないけど「こうした方が楽しんでもらえる」みたいな事を、僭越ながら書いていこうというのが今回の記事になります。
いきなり難易度ノーマルでプレイしている
まずは難易度選択の話だけどソダンのノーマルは実はめちゃんこ難しい。RTA界隈でもノーマルで挑戦している人はほとんどいないくらい難しい。だから初心者が選んでいいものではないの。
※まぁそのままスタートボタンを押せばノーマルになっちゃうから、いきなり選んでしまっても仕方のない事なのだけど。これがソダンの悪評を生んでいる大要因でもあるのよね……。
その点イージーは割とカジュアルに遊べるほどよい難易度。遠慮なくイージーを選んでね。
男性キャラ(ボルダン)を使用している
ソダンは男性(ボルダン)と女性(シャルダン)の2キャラを選べるのだけど、はっきり言ってボルダンは上級者向け。使いこなすのはとても難しいの。どのくらい難しいかというと「難易度ノーマル残機3ボルダンは熟練者でもクリアが確実ではない」というレベル。
その点シャルダンは、攻撃が速くリーチも長いからボルダンよりずっと戦いやすいの。なので、初めての場合はシャルダンを使用すること。間違ってもいきなりボルダンを選ばないようにね。
ちなみに個人的な難易度の感覚としては、
- イージー+シャルダン:かんたん
- イージー+ボルダン :ふつう
- ノーマル+シャルダン:むずかしい
- ノーマル+ボルダン :カセットぶん投げ不可避
という感じかしら。
しゃがみ突きを多用してしまう
初心者に共通する事として、しゃがみ突きの使い過ぎもあげられるわね。しゃがみ突きはリーチが長く攻撃も早いので、一見強そうに見えるから初心者はつい多用しがち。
でも、実はしゃがみ突きってめっちゃ低威力なの。どのくらい弱いかというと、攻撃力が立ち突きの1/4もないくらい。そのうえ、ノックバックも弱いからどんどん敵に迫られちゃう。
その結果、どうなるかというと「時間ばかりかかってどんどん多数の敵に囲まれ気づけば大ピンチ」とじり貧になるのわけね。まぁ、一部有効な局面はあるのだけど、基本的には多用するものでないと思った方がいいわ。
そもそもの話、ソダンは敵や局面によって有効な攻撃法が変わるゲームだから、水平斬り、立ち突き、縦斬りを状況に合わせて、上手に使いわけるよう意識してみてね。
縦斬りを連打入力してしまう
↑キー+攻撃ボタンででる縦斬りを連打入力してしまっている方も多いわね。
縦斬りって、実は当たり判定が複数回発生するのよ(ボルダン3回、シャルダン2回)。そして、2回目以降の判定の方が威力がずっとずっと高い。
で、連打入力しちゃうと何がいけないのかというと、3回ある当たり判定のうち1回目が連続で出続けるの。つまり、一番威力の弱い攻撃を連発しちゃうわけ。
※まぁ、これは説明書に記載されている仕様ではないから、やっちゃうのも仕方ないけどね。ちなみに、縦斬り振り終わりの攻撃は密着状態でも当たるので、敵に重なられやすいこのゲームでは非常に有効よ。
なので、縦斬りは連打せず振り切るよう使ってみて。特にボルダンの場合実はものすごく強い攻撃手段であることが分かると思うわ。リーチは短いから飛び込んで使うのがコツよ。
ポーションの効果を把握していない
自力で攻略したい気持ちはわかるわ。でも、このゲームのポーションは4色を2~4個組み合わせがある。そんな膨大な数の組み合わせを自分で調べるなんて、ちょっと無理だと思わない?
でもご安心。説明書にポーションの効果がほぼ網羅されている(主な良効果の組み合わせ)からぜひ活用して頂戴。もちろん抵抗なければググって調べてもいいし。
ソダンはとにかくポーションの効果が絶大で、使いこなせば驚くほど楽に進めるようになるゲームなのよ。そういう楽しさを味わう為にも、変に情報遮断とかしない方がいいと私は思うなぁ。
ポーションを使わずにため込んでいる
これも本当によく見かけるのだけど、ポーションをあまり使わないまま進もうとする人が結構いる。そしてジワジワ追い詰められて、気が付けば残機ゼロでゲームオーバー。
このゲームのポーションは手持ち含めて4つまでしか存在しないの。つまり「既に4つあったら新しいポーションは出現しない」。
なので、4つ持っているのに使わないという事は「ゲーム中に追加で入手できるポーションがどんどん減ってしまう」という事でもあるわけ。
前述のとおりポーションの効果は絶大よ。ため込んでいてもいい事はないし、ポーション使わなきゃつまんないわ。上手に消費するのがクリアへの近道であり楽しむコツよ。
「クソゲーだからうまくいかない」と考えられてしまう
ソダンはその悪評からくる強烈なバイアスにより、アクションゲームに当然存在する「練習して攻略方法を模索する」という発想を持ってもらえていない、という印象が個人的にとてもある。
通常のアクションゲームなら、プレイ中に上手くいかない事があるのは当然だし、普通ならそういう時に「練習しよう」「攻略法を探そう」と思うはずよね?
でもソダンの場合、よくない先入観が強いせいで「クソゲーだから上手くいかない」「理不尽ゲーだからハメ殺されたのだ」と認識されてしまう。だから、練習したり攻略を試行錯誤するという考えには至らない人が多い、気がする。
でもそんな事はないわ。練習すればしっかり上達するし、理不尽に見える局面にもちゃんと攻略法がある。アクションゲームとして真剣に向き合ってもらえれば、きっと理解してもらえるはずよ。
あとがき
以上、ソダンに興味をもってプレイしている初心者の方を見て思った事と、私なりの楽しんでもらえるための意見でした。
クソだバカだと口で何を言ってもそれは自由。「有名なクソゲーだしこれやれば受けるだろう視聴者増やせるだろう」みたいな動機でプレイするのも、それできっかけになるならまぁ別にいいと思うわ。
それでも、やはりプレイするからにはゲームとして敬意と愛情をもって真剣に遊んでほしいと、そう私は思っています。そもそもゲームなんて、真剣にやらなきゃうまくならないしおもしろくもないからね。
少しでも多くの方にソダンの面白さを理解してもらえたら幸いです。